2007/6/16
30代出産女性「不妊治療受けた」13%
日本経済新聞社が今年の5月に、不妊治療に関する興味深い調査を行なっています。これによりますと2006年に出産した30代女性のうち、「13.8%」が不妊治療を受けていたとのことです。
この13.8%という数字は1つの調査でしかありませんが、しかし今後も不妊治療を受ける人が増えることは容易に予想できることです。
ここでは近年の不妊症と不妊治療についての傾向を、当サイト独自の考えでまとめてみました。
不妊症が増える理由
まず晩婚化が進み赤ちゃんを欲しいと思う年齢が上がっていることが、不妊の悩みを深刻化させています。人生に一段落して、「いざ赤ちゃんを!」と考える年齢がすでに生殖機能の衰えに差し掛かっているケースが多いのです。
女性の生殖機能は30歳を過ぎた頃から緩やかに低下を見せ、そして35歳を過ぎる頃に一気に衰えると言われています。しかし生殖機能が衰えを見せる、「その年齢」だけが問題ではありません。
婦人科系の病気
女性の体には婦人科系のトラブルが絶えず付きまとっています。例えば「子宮筋腫」という病気は、成人女性の4人に1人が持っていると言われますが、その発症率は30〜40代が1番高いとされています。
もう1つの婦人科系トラブルの代表格、「子宮内膜症」についても同様で、月経を何度も繰り返すことによってその症状が悪化する病気なのです。(妊娠、出産を繰り返し経験している人は子宮内膜症になりにくい)
もちろん子宮筋腫、子宮内膜症(この他にも)は、深刻な不妊の原因となってしまうことがあります。つまり年齢とともに不妊の原因が発症する可能性が増えてくるのです。
ストレスと環境ホルモン
環境ホルモンなどによって、不妊に悩む人が増えている可能性があります。環境ホルモンとは生殖機能を脅かすとされる人工的な化学物質を指し、精子の奇形率や卵巣に影響すると考えられています。
またストレスは不妊に大きく影響しています。不妊治療には男性が受ける「精液検査」というものがありますが、プレッシャーがかかるとその日の数値が悪くなる傾向があるようです。(つまり日常生活で男性がプレッシャーやストレスを感じていると、精子に影響が出る可能性がある)
女性についても同様で、日常生活のストレスが大きくなると「排卵が起こらない」などの、深刻な排卵障害に陥ってしまうこともあります。
またセックスレスが増加していることも不妊と結びついています。これには「まったくセックスがない」という夫婦だけではなく、その回数が少ないという意味合いも含まれています。
不妊治療を開始する人が増える理由
不妊で悩む人が増えたから、「不妊治療を受ける人が増えた」という単純な理由だけではありません。(もちろんそれも大きな原因ですが・・・)
まず不妊治療の発達により、昔は妊娠することが難しかったケースでも、治療をしていくことによって赤ちゃんを授かる可能性が増えました。
ART(生殖補助医療)といわれる高度治療の発達は著しく、技術面だけではなく使われる薬なども、有効性や安全性で以前よりも格段と進歩を遂げているようです。
また不妊治療が一般的に報道され、抵抗感が薄れてきていることも関係しているでしょう。今年に入り向井亜紀さんの代理出産のニュースも大きく取り上げられました。また不妊治療を受けていた、ジャガー横田さんのテレビの特番を見た人も多いでしょう。
他にはインターネットで、「情報を発信する人が増えた」ことも関係しています。不妊情報のホームページを検索すれば、多くの人が悩んでいることに気づくでしょう。(当サイトも妊娠サイトの代表格として、少なかれそれに貢献していると思います)
今までの不妊治療は誰にも言えない閉じこもったイメージが強かったようです。しかし少しずつではありますが、不妊で苦しい思いをしている人への理解が広がってきているかもしれません。(それを切に願います)
そして少子化対策として不妊治療費の負担軽減なども、わずかに開始されています。まだまだ物足りない援助ではありますが、今後の見直しで不妊治療を受けている人の負担軽減につながることを期待しています。
