妊娠が引き起こすトラブル2

症状と対策

子宮内胎児発育遅延(IUGR)

赤ちゃんが普通の速度より遅く成長してしまうことです。ママの病気や生活習慣、胎盤機能不全などが原因で、赤ちゃんが低出生体重で生まれる可能性が高くなります。

羊水過多、過少

子宮内の羊水が多すぎることを羊水過多症、少なすぎることを羊水過少症といいます。もし「羊水過多、過少」と診断されても、その後にもまったく正常な妊娠生活を送れることのほうが多いでしょう。

深刻な場合は、赤ちゃんの仮死状態、早産、先天性異常がまれに起こることもあります。そのときには羊水補充、羊水穿刺などの治療をしていくこともあります。全妊娠の1%以下の確率。

低置胎盤

「低置胎盤」とは胎盤が子宮口付近にあることで、妊娠経過とともに胎盤が上に押し上げられることで、ほとんどの低置胎盤は改善されます。妊娠中期で低置胎盤の確率は20~30%の割合でみられますが、分娩の頃になっても胎盤が移動しないで子宮下部に残ってしまうことを前置胎盤と言います。

前置胎盤

胎盤が子宮口を塞いでしまっている状態です。妊娠初期には前置胎盤がよく見られますが、妊娠が進み子宮が大きくなるにつれて、胎盤も上のほうに移動していきます。

前置胎盤が疑われて出血が続く場合は注意が必要になります。もし妊娠後期になっても前置胎盤が改善されない場合は、ほとんどが帝王切開での出産になります。

癒着胎盤

胎盤が子宮壁の深い層に癒着してしまう状態です。過去に子宮の手術があるときに起きるときがあり、出産のときに胎盤が剥がれなくなってしまうことがあります。

双子、多胎妊娠

一卵性双生児についてはよくわかっていませんが、二卵性双生児はいくつか原因があります。母親の家系からの遺伝、高齢出産、排卵誘発剤を使用したなどが関係するようです。

多胎妊娠は超音波で確認できます。最近では多胎妊娠が急激に増え続け少し前には100組に1組と言われていましたが、現在では40組に1組くらいの割合になっているようです。

普通の妊婦さん以上に妊娠の症状が現れるので、次のようなことに注意をしなければなりません。

  • 医学的管理を慎重に受ける
  • 栄養を多めに取る
  • 休息を多めに取る
  • 体重管理を慎重に行う
  • 妊娠の症状が強く現れる
  • トラブルに対する知識をつける

静脈血栓症

静脈に血の塊ができてしまう病気です。痛みや原因不明の発熱を伴うこともあります。高齢や貧血がある人、過去に血栓や静脈瘤がある人は発症率があがります。

絨毛膜羊膜炎(CAM)

羊水や卵膜が感染症を起こしてしまう病気で、早産や前期破水を引き起こす原因として考えられています。抗生物質を投与して感染の原因を除外していきます。

前期破水(PPROM)

妊娠37週未満で卵膜が破れてしまう破水です。早産や羊水感染、常位胎盤早期剥離などのリスクがあります。感染症が前期破水を引き起こすと言われています。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんが産まれてくるより先に、胎盤が剥がれてきてしまう病気です。妊娠後期の出血の約4分の1が常位胎盤早期剥離で、腹部に差し込むような痛みや圧迫感があります。

軽度な場合は安静にすることで、ほとんど進行も出血も止まります。しかし重度になると輸血や即座の分娩が必要になることもあります。

臍帯結節と臍帯券絡

へその緒に結び目が出来たり、赤ちゃんの首に巻きついたりする臍帯のトラブルです。臍帯異常が確認されると帝王切開になる場合もあります。

臍帯脱出

臍帯が赤ちゃんより先に出てきてしまうトラブルです。臍帯が圧迫されると胎児仮死などの兆候が現れることもあります。臍帯脱出が起きると緊急帝王切開になることがあります。

胎児仮死

赤ちゃんが危険な状態に陥ることです。そのほとんどが酸素の欠乏で、何かしらのトラブルが原因が起きていると考えられます。胎児仮死が確認されるとただちに緊急帝王切開を行います。






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