妊娠の症状
母体の変化
全身の症状
皮膚
- 皮下脂肪が蓄積されます
- 妊娠線が出来やすくなります
- 色素沈殿が起こります
- 皮膚疾患(手掌紅班、くも状血管腫、妊娠性皮膚掻痒症、PUPPP)
妊娠中の体重増加
| 乳房 | +0,5〜1,5kg |
| 子宮 | +0,5〜1,0kg |
| 胎児、胎盤 | +4,0〜5,0kg |
| 皮下脂肪、蛋白貯蔵 | +3,0〜4,5kg |
| 水分、循環血液量 | +2,0〜2,5kg |
| 胎児 | 3000〜3500g |
| 胎盤 | 500〜600g |
| 羊水 | 700〜850g |
| 子宮、乳腺 | 1300〜1800g |
| 循環血液量 | 1700〜2500g | 合計 | 7200〜9250g |
体温調節
妊娠中はプロゲステロンの作用により体温が上昇する傾向があります。
骨格系
骨全長の増加、骨盤関節の運動性増加、頸椎の直立、背骨の増強。
子宮の変化
| 項目 | 非妊娠時 | 妊娠末期 |
| 子宮の長さ | 7cm | 35cm |
| 子宮の幅 | 5cm | 25cm |
| 子宮の厚さ | 3cm | 22cm |
| 子宮の重さ | 50g | 1000g |
| 子宮容量 | 5ml | 4000ml |
乳房の症状
妊娠6週ごろには、乳管、小葉、腺胞の発育によって、乳房の増大が始まります。妊娠8週以降には血管の分布によって表層の静脈が透けて見えるようになります。
妊娠12週以降には、乳頭や乳輪の色や着色、乳口の数が増えることがあります。妊娠後期には初乳(出産後に出る初乳とは違うもの)が出ることがあります。
血液性状の症状
妊娠中は循環血液総量が非妊娠時より約40%増加します。血漿成分の増加が著しいために生理的な水血症と言えます。
血圧の変化
動脈血圧は低下します。妊娠初期から中期にかけて縮小期圧で、「5〜10mmHg」、拡張期圧で「10〜15mmHg」の血圧低下が見られます。そして妊娠後期にかけて非妊娠時の血圧レベルまで戻ります。
呼吸器系の症状
全妊婦の65〜70%に息切れや息苦しさが感じられます。横隔膜の挙上して、胸囲や胸部横径は拡張します。妊娠中は酸素消費量が約20%増加して、それに伴い1回換気量も増加します。
泌尿器系の症状
頻尿、尿失禁を起こしやすくなります。膀胱の圧迫、尿管の拡張によって、妊娠末期には3人に1人以上に腹圧性尿失禁が見られます。
消化器系の症状
ホルモンの変化と増大する子宮により、嘔吐やむねやけ、便秘などが起こります。「つわり」「妊娠悪阻」は、ヒト絨毛性ゴナドトロピンやプロゲステロンが大きく影響していると考えられています。
2回目以降の妊娠
妊娠の経過は毎回違うものですが、1度経験していることで精神的にゆとりがあり、それぞれの症状に早く気づく傾向があります。身体的変化も筋肉のゆるみなどから早くから赤ちゃんの成長も感じ、また上の子供がいるために、時間に追われることもあります。一般的には次のようなものがあげられます。
- 前回よりも妊娠に気づくのが早い
- あまりワクワクしない
- あまり落ち着けない
- つわりの症状が軽い
- 乳房があまり張らない
- 不安な気持ちがあまりない
- 周りに早くから妊婦らしく見える
- おなかが目立つ
- おなかの赤ちゃんが重く感じる
- 前回の妊娠より胎動を早く感じる
- 前回の妊娠より陣痛を早く感じる
- 前回の妊娠よりより分娩時間が短い
