妊娠初期の薬

妊娠がわかってから薬を服用していることに不安を感じたり、お腹の赤ちゃんに影響がないか心配になることがあります。妊娠初期の薬の不安解消と気をつけてほしいことを、わかりやすく説明します。

市販の風邪薬を飲んだ

風邪妊娠の初期症状は、微熱のような感覚やだるさが風邪の初期症状と似ています。「風邪のひきはじめかもしれない」と市販の風邪薬を飲んでから、妊娠が判明することがあります。この時、市販の風邪薬がおなかの赤ちゃんに影響していないか、とても不安になるのです。

もしも妊娠4週までに市販の風邪薬を飲んでいても、焦らずに医師に相談してください。市販の風邪薬は用法と用量をしっかり守って服用していれば、すぐに赤ちゃんに大きな影響を及ぼすことは少ないと考えられています。

でも、早く治したいからと言って1回の服用量を大幅に増やしているようなら母子ともに危険が及ぶ可能性があることも忘れないでください。気になるときは産婦人科に服用している薬と服用量を伝えて相談してください。

妊娠がわかったら、市販の風邪薬は中断します。医師に服用した薬を報告して、病院で処方してもらう薬に切り替えます。ただし妊娠4~9週頃は赤ちゃんが薬の影響を受けやすいので、薬の処方も慎重になります。体を温めたり休息をとるなど薬に頼らない体力維持も必要です。

頭痛薬を飲んだ

頭痛薬は鎮静効果が高いので、妊娠中は控えてほしい薬です。たとえば解熱や痛み止めに処方されるアセトアミノフェンは妊娠中でも産婦人科で処方されることがありますが、胎児への影響が心配されるので医師の指示した通りの量と回数を守ることが重要です。

とはいえ飲んでしまった薬については、医師に報告をして様子を見てもらいましょう。市販の頭痛薬の用法・用量を守っていなかった場合は必ず服用回数と量、服用期間を申告してください。今後は医師の処方する頭痛薬や解消方法に従ってください。

妊娠中に限らず、産後も育児疲れやストレスから頭痛がひきおこされることがあります。頭痛薬を飲むことが癖になることを避けるためにも、妊娠中から正しい使用方法やリラックス方法を取り入れてみましょう。

下剤を飲み続けていた

便秘慢性の便秘やダイエットとして下剤を定期的に飲んでいた人が妊娠したら、赤ちゃんまで生まれやすくなってしまうのではと心配になります。子宮口(しきゅうこう)が開かないと赤ちゃんは降りてこないので安心してください。でも下剤の使用は中止してください。下剤は胃腸があれるので妊娠初期の食事がつらくなってしまいます。

妊娠中は食事面の偏りや、運動不足から便秘になる妊婦さんが多いようです。食物繊維をとって適度なウォーキングを心掛けてみてください。

妊娠中お便秘には水分も大切です。水分をとると頻尿で困ることもありますが、朝おきて水分を取ることで腸が活発になり、便を出しやすくする効果があります。頻尿を気にするあまり、水分摂取を極端に控えることは便秘につながると覚えておきましょう。

妊娠したらダイエット用の便秘改善薬も使用を止めます。ダイエット用の便秘薬は、体内の老廃物を排出させるために通常よりも排便を促す働きがあります。薬によって成分や含有量も異なるので妊娠中の使用はやめましょう。

それまで下剤に頼っていた人にとって、下剤の中止で便秘が改善されないことは苦痛です。でも下剤を常用すると最初は1錠で効果があったのに、だんだん1錠では効果が目立たなくなって量が増える人もいます。これはとても危険です。目には見えませんが胃腸も荒れてしまいます。妊娠をきっかけに、下剤に頼らない便秘対策を練ることをおすすめします。

不妊治療の薬を飲んでいた

不妊治療の薬を継続的に服用し続けたあとの妊娠判明では、不妊治療の薬の影響が気になります。基本的に不妊治療で服用する多くの薬は、母体の体質改善や治療を目的としているので妊娠判明して服用を中止しているのなら問題ありません。

不妊治療の一環で排卵誘発剤を使用していた場合も、胎児への影響は確認されていません。安心して妊娠中の健康に努めてください。

産婦人科では、念のため不妊治療で服用していた薬を報告してください。今後の処方の参考や、母体の健康管理において役立つ個人情報となります。

皮膚疾患のステロイド剤を使用していた

妊娠判明直前まで、アレルギーやアトピー性の皮膚トラブルでステロイドを含む軟こうを処方されていた場合、ステロイドの影響が心配です。特別に大量に使用していることもなく、決められた量を塗布しているのなら問題はないと考えられます。

妊娠がわかったら処方されている薬が残っていても、皮膚科を再受診して妊娠していることを伝えてください。ステロイド剤を大量に使用する必要があった場合は、使用量の確認と調節を医師と話し合います。

軟こうなど外用ステロイド剤の成分が、おなかの赤ちゃんに影響することは心配ありませんが産婦人科と皮膚科で二重処方がないように、産婦人科の医師には皮膚疾患などの理由でステロイド剤を使用していることを伝えてください。

腰回りに湿布を貼っていた

腰痛や疲労で腰回りに湿布を貼り続けていたあとの妊娠では、湿布の成分が皮膚から赤ちゃんに浸透していないのか気になります。結論からいうと、通常の腰痛などで使用する湿布成分は赤ちゃんまで届かないと考えて大丈夫です。

湿布の成分は皮膚表面や筋肉に作用しています。たとえば妊娠後期に大きくなったお腹が尾てい骨を圧迫して、骨折やひびが入ることもあります。そんな時も湿布で痛みを緩和させます。心配な人は、市販の湿布ではなく妊婦向けに処方される湿布を使用しましょう。

妊娠すると皮膚がかぶれやすくなったり、今まで使用していた湿布で痒くなることもあるので異変を感じたら使用を止めておきましょう。

必ず産婦人科に報告

妊娠が判明したら、直近で服用している薬は産婦人科に報告します。妊娠中は比較的弱い処方薬に切り替えたり、妊娠中の使用が禁止されている成分は中止するようにアドバイスがあります。

自己判断は危険なので、わからない時や報告すべきか悩むときでもすべて医師に相談することにしましょう。

サプリメントも例外ではありません。妊娠初期にビタミンAを摂取し続けると、お腹の赤ちゃんの成長に影響する可能性が高く、特に妊娠11週までは要注意です。こうしたこまかな注意点もあるので、服用しているサプリメントも医師に報告して安心を増やしましょう。




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