妊娠中の転倒に注意

妊娠中はお腹がふくらんで足もとが見えにくくなります。バランスをとりにくいので転倒しやすく、お腹に衝撃を与えることが心配です。妊婦が気をつけてほしい場面や転倒対策、もしも転倒したらどうするのかをわかりやすく説明。

エスカレーターの段差

エスカレーター

妊娠中は階段の踏み外しに注意するのでエレベーターやエスカレーターの使用が増えます。どちらも混雑は避けたほうが、周囲とぶつかって足もとのバランスを崩すことがないので安心です。もしも混雑しているときは1台見送りましょう。

エスカレーターは足を動かさないといっても、立つスペースは階段の幅とあまり変わらないので、お腹が大きくなると幅が狭いと感じることも。必ず手すりを利用してほしいです。乗降時の段差も急に変わるので、慌てて乗ると危険です。降りるときはゆっくり手すりにつかまりながら降りることができるように、前の人とは1段分の空きスペースを作りましょう。

エスカレーターが平たくなった動く歩道も、公共の通路を長距離移動するときは利用したいです。こちらも乗降時はバランスを崩しやすいので、落ち着いて乗り降りしてください。

天候不良で滑りやすい床

外出時は階段や道路に気を配りますが、ショッピングモールなど室内でも床に注意しましょう。雨や雪で足もとが濡れると、建物内の床も濡れてしまいます。床の素材によっては濡れて滑りやすいことが見えにくいので要注意。

天候不良での外出は、屋外でも屋内でも滑りにくい靴を履いたほうが安全です。もちろん走るだけではなく早歩きで足を滑らせないよう、時間には余裕をもって行動してください。

早朝深夜の凍結

気温の低い季節は、早朝深夜の道路の凍結も心配です。妊娠初期はつわりで足もとを見るために下を向くと不快、中期以降は膨らむお腹で足もとが完全にはチェックできなかったりと注意力が低下しがちです。妊娠初期でまだ車や自転車に乗っている人は、路面凍結が心配なときは公共の交通機関で移動することをおすすめします。

バランスのとりにくい靴

妊娠するとお腹だけが前面に張り出すので、いつもとは違ったバランスになります。慣れないので背中や腰を痛めるのはそのせいです。バランスを崩して足を踏み外したり、転倒しないようにするには両足でしっかり体を支える必要があります。

ヒールのある靴、かがまないと着脱しにくい靴、靴裏がツルツルで滑りやすい靴は妊娠中に安心して履くことができません。産後も赤ちゃんを抱っこして移動するので、動きやすさと安全性を重視した靴を用意すると安心です。

お風呂の床も要注意

妊娠中は季節を問わず、入浴中の足もとにも気をつけたいです。特に浴槽に入るときと出るときが滑りやすいようです。浴槽の足もとには滑り止めマットを設置すると安全性が高くなります。滑り止めマットは乳幼児のお風呂での転倒も防ぐので長く使えて便利です。

妊娠中に転倒したら

破水していないか

妊娠中に転倒した時、下着が汚れていないかチェックしてください。もしも、おもらしのように水が出ていたら破水の可能性もあります。ただ妊娠中は尿漏れしやすい人もいるので羊水か尿か、判断が難しいこともあります。下着が汚れていたら病院に連絡して診断してもらいましょう。

出血していないか

妊婦が転倒して下着に出血したときは、早急に病院に連絡してください。子宮からの出血の場合は胎盤剥離(たいばんはくり)や早産のきっかけになるケースも考えられます。胎盤に異常が起こると、赤ちゃんは無事でも酸素が供給されなくなる可能性があって早急な処置が必要です。

妊婦自身の足や腕からの出血も細菌感染が心配です。放置せずに適切な処置をしましょう。出血が多くてフラフラするときや、立ち上がれないときは無理をするとお腹に力が入ります。すぐに病院に連絡してください。

お腹の張りや痛み

お腹が張ったり痛むことは、普段の生活でも起こりうることですが転倒で母体に衝撃を与えたときは様子を見る必要があります。どんなふうに痛むのか、傷む場所がどの辺りか観察してください。

休んでも痛みが残る、痛みが強くて心配、出血があるなど普段と異なるときは早急に病院に相談します。休んで痛みがひいた場合も、24時間は安静に過ごして様子をみましょう。

胎動がない

妊娠中期以降は胎動も赤ちゃんからの元気なサインです。もしも転倒後にまったく胎動を感じなくなったら、とても不安になります。そんなときは妊婦健診まで待たずに、すぐ病院に行って診察をお願いしてください。




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