妊娠後期のからだ
悩みとその対策
妊娠後期のよくある症状
- 胎動が激しくなる
- おりものが増える
- 下腹部とわき腹が痛む
- 便秘になる
- 胸やけになる
- おなかが張りガスがまたる
- 頭痛やめまいがする
- 鼻がつまり鼻血がでる
- 耳がつまる
- 歯茎から出血する
- 足がつる
- 腰痛になる
- 手足にむくみが出る
- 静脈瘤になる
- 痔になる
- おなかが痒い
- 出ベソに出る
- 息切れがする
- 睡眠障害になる
- 前駆陣痛(プラクストンヒックス収縮)が起きる
- 転びやすい
- 乳房が大きくなる
- 初乳が出ることがある
- 骨盤の痛みや圧迫感がある
- 足がつる
- 頻尿になる
腰痛が激しい(坐骨神経痛)
大きくなったおなかとのバランスを取る為に、背中を反らせたり骨盤にゆがみが出てくるのが原因です。または大きくなった子宮のために「坐骨神経」が圧迫され、腰の他にも太ももやお尻なども痛くなるかもしれません。
その部分を温めたり、妊婦体操や水泳、カイロプラクティックや針治療、マッサージなどが効果があります。
胃が圧迫される
大きくなった子宮が胃を圧迫するのが原因です。1回に食べれる量が減ってしまうときは、食べる回数を多くするといいでしょう。
尿がもれる
妊娠後期になるとよくあります。大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて尿が近くなり、尿漏れも起きやすくなります(腹圧性尿失禁)。トイレを我慢しないでこまめにいき、生理用ナプキンなどを使って対策しましょう。
尿が漏れるからといって水分を取らないのは間違いで、尿路感染症や脱水症にかかることがあります。日常生活では次のことを心がけてください。
- 尿意を刺激する物を避ける。カフェイン、アルコール、柑橘系、刺激のある食べ物、炭酸飲料など
- 骨盤を引き締める体操をする
- くしゃみなど、尿が漏れそうなときに足を組む
- 便秘にならないよう気をつける
- 排便中にいきまない
- 体重管理をしっかりする(太るほど圧迫する)
痔になってしまった
子宮が血管を圧迫して痔になることもあるでしょう。肛門の周りを清潔にして血行をよくするためにお風呂でからだを温めましょう。また食生活では植物繊維の多い物をすすんで食べましょう。
股関節の痛み
子宮が骨盤を圧迫することにより、多くの人が股関節に痛みを感じます。また子宮頸管がゆるんできて赤ちゃんが下がり始めると、より痛みを感じる人がいるでしょう。
バランスがいい食事を心がけて、カルシウムを多めに取ります。痛いからといって体を動かさないよりも、適度な運動が効果があります。
動悸や息切れがする
子宮がみぞおちまであがってきて心臓や肺を圧迫するからです。動悸、息切れを感じたら決して無理はしないでしばらく休みましょう。
対策としては、なるべく前かがみにならないように工夫をします。横になるときは上半身を枕などで高くすると楽になります。一般的にお産の2〜3週間前になると、赤ちゃんが骨盤内におりてきて圧迫感がなくなることが多いようです。
もし動悸や息切れの他に、呼吸や脈拍が速くなったり、手足がしびれて紫色に変色したら異常が起きている可能性があります。そんなときは医師にすぐ連絡してください。
手足がむくむ
水血症といって血液に水分が増えていき血液循環量が増えます。これによって血液はサラサラになり、赤ちゃんにとっていいことなのですが、余分な水分がからだに溜まってむくみ(浮腫)となってしまうのです。高血圧や尿タンパクが見られなければ大丈夫です。
むくみの対策
簡単な足上げ体操をしてみましょう。あおむけになり片方の足を上げてつま先を伸ばしたり縮めたりを繰り返します。また寝るときは足元にクッションなどを置き足を高くして寝ると、だるさが取れます。
足がむずむずする
夜寝ているときや同じ態勢でリラックスしているときに、足がチクチクしたりむずむずしたりすることがあります。これを下肢静止不能症候群(むずむず足症候群、RLS)といい、全妊婦さんの15%程度の人が感じるようです。
高齢の人ほどRLSになりやすいと言われ、原因は食事やストレス、環境因子などが考えられます。生活環境が影響する場合が多いので、RLSがよく起きるときにはその日の食事や過ごしたことを改善すると効果があるときもあります。
こむらがえりと同じ治療法はあまり効果がないようです。実際には治療効果がない場合も多いですが、医師に相談していい対処法を探すようにしましょう。
妊娠線が出来た
お風呂上りにクリームを塗って保湿して、マッサージをすることで予防できますが1度できた妊娠線は消えません。赤ちゃんが大きくなったので脂肪がついたと考えることにしましょう。半年もたてば白く目立たなくなります。
吹き出物ができた
汗をかいて、ほこりなどでよごれがちになるからです。こまめに洗顔して、化粧水で保湿し肌荒れに気をつけましょう。またシャワーもしっかり浴びて清潔に過ごすことが大切です。
この妊娠性の湿疹を「PUPPP」(適当な日本語病名はない)といい、妊娠線上に出来たり太ももやおしりや腕にも出来ます。赤ちゃんに影響はなく、普通は出産後になくなります。医師に相談すると軟膏を処方してくれたり、かゆみ止めの注射をしてくれます。
前駆陣痛
妊娠後期になれば、おなかが固くなり張っている感じがするときがあるでしょう。これがまさしく前駆陣痛と呼ばれるもので、子宮の収縮が原因して起きます。前駆陣痛は妊娠20週くらいから始まり、妊娠28週をすぎれば1日に4,5回おなかが張るのこともあって生理的なものです。
初産婦より経産婦のほうが早くから感じて、子宮収縮も強くなります。本物の陣痛のウォーミングアップと呼ばれ、体が出産のための準備をしている証拠なのです。
ただおなかがしっかり固くなり、規則的な間隔になったら本物の陣痛の可能性があります。おなかや骨盤に痛みを伴ったり、おりものに出血が混ざるときにはただちに診察が必要になります。
肋骨痛がある
妊娠後期に入ると赤ちゃんの動けるスペースがなくなって、肋骨辺りの隙間に赤ちゃんが手や足を突っ込むことがあります。
姿勢を変えると赤ちゃんも動き痛みがなくなる場合もあります。また四つんばいになり、背中を丸めると痛みが逃げることがあります。
静脈瘤
静脈瘤とは、ひざの裏やふくらはぎの血管が浮き出てこぶのようにふくらんでしまうことです。予防は血行をよくするため長時間立っていない、寝るときは足を高くするなど工夫をします。出産後にはほとんどの人は治ります。抜け毛が増えた
妊娠中や産後によくあることです。食生活で海藻類や緑黄色野菜を積極的にとってみましょう。赤ちゃんが生まれ授乳が終わる頃には元に戻るので神経質にならないほうがいいでしょう。頻尿になった
膀胱が圧迫されるのが原因で、分娩に備えて赤ちゃんが骨盤に下り始めるからです。妊娠初期には子宮が膨らむことで頻尿になります。そして妊娠中期には子宮が骨盤内から、高い位置に移動することで頻尿から開放される人も多いでしょう。
しかし妊娠後期になり再び膀胱が圧迫されて、頻尿を感じるようになります。頻尿には「水分を取らない」というのは間違いで、水分補給を怠ると「尿路感染症」の原因にもなります。
