妊娠中期のからだ
悩みとその対策
妊娠中期のよくある症状
妊娠の症状は人それぞれです。以下にあげた症状が出る人もいれば、全く出ない人もいるでしょう。あくまで一般的に言われる症状で、下に行くほど妊娠後期に近づく症状です。
- 疲労
- 頻尿がなくなる
- つわりが治まる
- 便秘になる
- 痔になる
- 白っぽいおりものが出る
- おなかにガスがたまる
- 乳房が大きくなる
- 頭痛がする
- めまいが起こる
- 鼻や耳が詰まる
- 歯茎から出血する
- 食欲が出てくる
- むくみが出る
- 静脈瘤になる
- 胎動を感じる
- 腰痛になる
- 下腹部と両脇の痛み
- 足がつる
- 脈拍の増加
- 皮膚の色が変化する
- 肌に色素が沈着する
- セックスの快感度が変わる
- おへそが出てくる
- 乳房が大きくなる
めまいや立ちくらみ
大きくなる子宮が血管を圧迫することが原因です。寝ている状態や座っているときから、いきなり立ち上がったるとめまいが起こりやすくなります。いつもゆっくり行動することを心がければ、簡単に予防できるはずです。
また血糖値が低いときは、めまいが起こりやすくなります。食事ではたんぱく質(血糖値を維持する働き)を多めに取り、間食を取り入れて空腹の状態を減らすことで予防できるでしょう。
食後おなかが張る
赤ちゃんの成長によって大きくなった子宮が、胃を圧迫するのが原因です。妊娠7ヶ月くらいになるとおなかの張りや圧迫感を感じる人がほとんどで、1度にたくさんの量を食べれなくなることがあります。
便秘がひどい
ホルモンが多く分泌されて、大きくなった子宮が大腸を圧迫してしまうことが原因です。食物繊維がたっぷり含まれている食品を取ることを心がけ、ひじきやわかめなどの海藻、きのこ、豆類、プルーンなどを積極的に食べるようにしましょう。
おなかがかゆい
ホルモンの影響で3〜4人にひとりの妊婦さんがかゆみに悩まされます。原因はおなかの皮膚が伸ばされ乾燥するためです。シャワーをマメに浴び刺激の少ない下着を選びます。ひどい場合は医師で塗り薬をもらえます。
妊娠中毒症
おもに妊娠28週以降に多く見られ「手足や顔がむくむ」「尿に蛋白が出る」「血圧が高くなる」という3つの症状があります。極端な体重増加が原因のひとつです。
足がよくつる
こむら返りといいます。体重が増えてきて筋肉の負担と血流が悪くなったのが原因で妊娠中期からよくみられます。お風呂で温めてストレッチ、マッサージをします。またカルシウムをよく取るようにします。
動悸や息切れ
子宮が大きくなり肺が圧迫されることが原因です。そんなときは無理をせずゆっくり休みましょう。少し異常では?と感じたときは医師に相談してください。
立ちくらみがする
自律神経が不安定になり子宮に血流をとられることが原因です。睡眠不足、過労をさけ空腹になりすぎないようにしてください。少し異常では?と感じたときは医師に相談してください。
腰痛がひどい
おなかが重くなり骨盤の関節も緩み始めので、だんだん腰痛に悩まされるようになります。おなかを腹帯やガードルで支えます。靴は安定感のあるものを、座るときは背筋を伸ばし深くすわる。寝るときはかための布団を選びましょう。健診のときに相談すると腰痛体操を教えてもらえることもあります。
おりものが増えた
ホルモンの影響で妊娠前よりおりものが増えます。白っぽくサラッとしたおりものが出るのは普通のことですが、「黄色で粉チーズのようなもの」が混じっているときはカンジダ膣炎などの可能性があります。こんなときは次の健診を待たずに診察を受けましょう。
また妊娠中はビデで膣内を清浄するのは、あまりいいことではありません。膣内に空気が入ったり細菌性炎症などの感染症を引き起こすことがあります。
しみやそばかすが増えた
ホルモンの影響でメラニン色素が増えるのが原因です。外出のときは紫外線対策をします。出産後には次第に目立たなくなります。
皮膚の変色
おなかに黒ずんだ線が出来たり、顔などに黒いしみが増えることもあります。出産後には目立たなくなりますが、なるべく日光に当たらないようにします。また葉酸やビタミン剤、緑の野菜やシリアルなどの摂取を心がけると対策できます。
その他の皮膚症状
- 手のひらや足の裏が赤くなる
- 足の皮膚がまだら模様になる
- あせもができる
妊娠中にはいろいろな皮膚の変化が起こりますが、そのほとんどがホルモンによる影響です。特に問題がないことが多いですが、念のため次の検診で診て貰いましょう。
歯茎から出血がある
妊娠ホルモンの影響で、歯茎に腫れや炎症を起こして出血しやすくなります。放っておくと歯周炎になってしまうので、葉や歯茎のトラブルの予防をしましょう。
- 間食をしない
- ビタミンC摂取を心がける
- カルシウム摂取を心がける
- 歯科医の指示に従った歯磨き
- 細菌を減らすために舌も磨く
- 歯磨きできないときはシュガーレスガムを
- 妊娠中1度は歯科検診を受ける
眠れない
おなかが出てくると夜中に何度も目が覚めたり、気持ちが高ぶって眠れなくなることはよくあります。眠れないからといって赤ちゃんに影響することはありません。(もちろん眠れないことが原因で体調不良に陥ると影響しますが)
出産後には赤ちゃんの世話で睡眠不足になりますから、少し慣れておいてもいいでしょう。また眠れないことを気にすることは、ますます睡眠不足を引き起こします。以下のことにも注意をして見ましょう。
- 昼間にからだをよく動かす
- 昼寝をしない
- 夕食はゆっくり食べる
- 寝る前に習慣を作る
- 温かいお風呂に入る
- 寝る前にはリラックスする
- パパにマッサージをしてもらう
- セックスする
- あたたかい牛乳を飲む
- 安眠グッズを試す
- 寝心地いい環境を作る
- 換気をよくする
- 寝るとき意外はベッドに横たわらない
いびきをかくようになった
鼻が詰まるようになるのが1番の原因です。また子宮が大きくなり寝るときに首が下がるのもいびきをかく原因です。ただ「睡眠時無呼吸症候群」というものもあります。あまりに「いびき」がひどい場合は医師に相談してみてください。
鼻血と鼻づまり
妊娠ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の濃度が高まり、鼻の粘膜への血液量増加のため粘膜がはれることがあります。
これはお産に備えて子宮頸管がやわらかくなるのと同作用で、特に心配はいりません。鼻づまりも起こりやすくなりますが、点鼻薬は医師に処方されたものを使ってください。
視力が悪くなった
妊娠が目に与える影響は少ないですが、視力が落ちることもあります。出産後には視力が回復するので、ハードコンタクトレンズを作り直すのはあまり得策ではないでしょう。
視力が落ちたと感じたら、めがねやソフトコンタクトに変えてみるのもいいでしょう。しかしはっきりと目がかすむ、ぼやける、二重に見えるなどの症状が出始めたときは違う原因があるかもしれません。そんなときは医師と相談するといいでしょう。
血圧が高くなった
妊娠中の高血圧とは最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上のことをいいます。(日本産婦人科学会)
この時期に血圧が高くなると、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の心配が出てきます。食べすぎでもないのに「むくみ」などの症状が出たときには特に注意が必要で、次の検診を待たずに医師に相談してください。
塩分や脂肪分が高いものを控え、果物や野菜を多めに取るといいでしょう。また適度の運動を取り入れることも忘れないで下さい。
尿に糖が出た
妊娠糖尿病が心配されますが、妊娠中期頃に少量の糖が尿に出る人は妊婦さんの半数近くもいるようです。
しかしもともと糖尿病の素因がある人は、妊娠糖尿病を発症してしまうことがあります。その場合は耐糖能検査をして早めに予防していくことになります。
わき腹が痛い
子宮が大きくなり靭帯や筋肉が伸びるためです。短時間で治まることもあれば、長期間痛みが続くときもあるかもしれません。発熱や出血、悪寒などを伴わなければ心配はないと思いますが、次回の健診で医師に相談するといいでしょう。
手足の痛みやしびれ
細胞組織がむくんで神経を圧迫するためです。水がたまって手足がチクチクするときもあるでしょう。多くの場合問題がありませんが痛みを感じるときは、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)というものもあります。
手根管症候群はピアノを弾くキーボードをたたくなどの、手で同じ動作をする人がなりやすいのですが、妊娠中にも発症することが知られています。
おへそが出てくる
妊娠6〜7ヶ月になり子宮が大きくなり前にせり出してくると、おへそも出てくるようになります。出産後には大抵元に戻るので心配は要りません。また妊娠を繰り返すたびに、その傾向が強くなるようです。
乳房にしこりがある
授乳の準備のため乳腺がつまることがあります。湿布やマッサージが効果がありますが、念のため(子宮収縮を早める)に医師に相談した後に行ってください。授乳中にも同じことが起きることもあり、これを乳腺炎といいます。
