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子宮因子不妊

子宮内外をとりまく形態異常が不妊の原因となることがあり、これを当サイトでは「子宮因子不妊」と区別しています。子宮因子不妊には、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腔の癒着、炎症、子宮奇形などがありますが、これらが原因で精子や受精卵の移動、あるいは着床を阻害したり流早産を引き起こすことがあります。

子宮因子不妊の中でもっともよく見られるものが「子宮筋腫」です。子宮筋腫とは、子宮にできる良性のこぶ(腫瘍)のことで、成人女性の4人に1人は子宮筋腫を持っているといわれています。筋腫は1個から多いときには20個を超えることもあり、多きさも小さなものから大人の頭くらいまでさまざまです。

筋腫が発生する場所が「子宮内膜」に近いほど、妊娠に影響することがあります。具体的にはできた場所が粘膜下筋腫、筋層内筋腫ですと子宮内膜に凹凸ができてしまい、不妊症や流産、早産の原因になることがあります。

子宮因子

右のイラストで子宮内膜の左右にある石ころのようなものが「粘膜下筋腫」、「筋層内筋腫」と呼ばれる筋腫です。子宮内膜がゆがんだ状態になってしまうので、着床しにくいことが分かると思います。

また上の部分にある1番大きな筋腫は「漿膜下筋腫」といいますが、とくに妊娠には影響しないことも多いようです。

2番目のイラストは「子宮腺筋症」と呼ばれる子宮内膜症の1種で、子宮内膜組織が子宮筋層(筋肉)の中に入り込んでしまう病気です。

不妊原因にもなり、子宮筋腫と合併することも多く、ひどい生理痛、過多月経、貧血などの症状を伴うこともあります。

3番目のイラストは「子宮内膜ポリープ」と呼ばれるものです。ポリープとは粘膜から発育したイボを総称して言い、子宮内膜ポリープとは内膜がきのこ状に発育したものです。

子宮内膜ポリープの大きいものでは子宮全体を覆ってしまうものもあり、着床障害を起こしてしまうことがあります。

また最後のイラストのように、生まれつき子宮の形態に異常がある場合もあります。「中隔子宮」(左)とは、子宮内腔が突起した壁によって左右に分かれているもの、「双角子宮」(右)とは、子宮腔がウサギの耳のように2つに分かれているものです。(イラスト不妊治療ガイダンス第3版から引用)

子宮奇形にはこのほかにも、弓状子宮、単角子宮などがありますが、子宮奇形が必ずしも不妊原因には結びつきません。しかし妊娠が成立した後に流早産の確率が高まることから、それらを繰り返し経験したときには腹腔鏡や開腹の手術を行なうことがあります。

いずれにせよ子宮因子不妊では、その原因を治療するためには「手術」が必要になることがほとんどです。そのため思い切って手術を決断するか、あるいは経過観察をしていくかを、主治医よく話し合っていくことが大切となります。






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